歯科論考

翼突部インプラントの生存率を、適応の違いとともに読む。

萎縮した上顎の全顎補綴で、生存率は95.25%。通常型との比較には、解剖学的条件や症例選択の違いも関わる。

研究の日本語要約

萎縮した無歯顎上顎の全顎補綴において、翼突部と通常型インプラントの臨床成績を比較した。

2026年4月まで検索し、比較研究6件を統合。翼突部904本、通常型2,940本の生存と辺縁骨吸収を調べた。

生存率は95.25%対97.88%。喪失リスク比は1.54(95%信頼区間1.05〜2.24)で翼突部が高かった。骨吸収の比較は1研究のみだった。

翼突部は治療選択肢になり得るが、通常型と同じ予後を保証する結果ではない。比較条件をそろえた追加研究が必要。

臨床への考察

まず上顎骨量、補綴設計、清掃性と患者の希望を整理し、このレビューの対象である全顎補綴に近いか確認する。

生存率の差を説明する際は、難しい症例ほど翼突部が選ばれる可能性も伝え、術式だけの因果効果と断定しない。

導入を検討する施設は、術者経験や合併症、維持管理の条件を原著で確認し、代替計画とともに説明資料へ反映する。

研究の限界

Effectiveness of pterygoid dental implants in the complete arch rehabilitation of the edentulous maxilla: a systematic review and meta-analysis.

AIによる編集解説。個別の診断・治療の指示ではありません。