歯科論考

乳歯のSMARTとART:銀の追加で臨床成功は変わるか。

全体の臨床成功に有意差は認めず、蓄積した証拠もまだ不十分。う蝕停止と修復を含む成功を分けて読む。

研究の日本語要約

乳歯のう蝕管理で、銀を併用するSMARTと従来のARTの臨床的成功を比較した。

2026年3月まで7データベースを検索。最低6か月の追跡を持つ6RCTを統合し、同じ試験の複数報告を二重に数えないよう処理した。

SMART対ARTの全体的な成功のオッズ比は1.28(95%信頼区間0.91〜1.80、p=0.16)で、有意差はなかった。試験逐次解析でも結論は未確定とされた。

一方の優越性は確認できず、証拠の確実性は低かった。大規模試験が必要であり、同等性を証明した結果とは読めない。

臨床への考察

原著の成功定義を確認し、病変の停止、修復物の維持、症状など、どの結果を目標にするか整理する。

患者・保護者には、対象病変や処置条件によって選択が変わることを説明し、平均的な差なしだけで方法を固定しない。

採用を検討する際は、従来ARTとの差が材料以外にもないか確認し、再評価の基準を院内でそろえる。

研究の限界

Efficacy of silver modified atraumatic restorative treatment (SMART) versus atraumatic restorative treatment (ART) for caries control in primary teeth: a systematic review and meta-analysis.

AIによる編集解説。個別の診断・治療の指示ではありません。