歯を多く残す高齢社会で、介護現場の口腔ケアを考える。
無歯顎の割合は年代とともに低下。一方、施設や病院では地域生活者より口腔状態が悪い傾向が続いていた。
研究の日本語要約
スイスの65歳以上における口腔状態、咀嚼機能、生活の質の変化を調べた。
1970年以降の研究を検索し、生活環境と年代別に、無歯顎や欠損歯などをランダム効果モデルで統合した。
無歯顎は1980〜1990年の44%から2020〜2025年の4%へ低下。平均欠損歯数も1980〜1989年の13.5歯から2020〜2025年の5.5歯へ減った。口腔衛生は各環境でなお中等度〜不良だった。
高齢者の口腔状態は改善してきたが、施設・病院と地域生活者の差が残る。歯を残すことと、よく管理できることを分けて考えたい。
臨床への考察
歯の本数だけでなく、自力清掃の範囲、介助の必要性、補綴装置の管理状況を訪問時の確認項目に含める。
施設では歯科職種と介護職が同じ口腔ケア情報を共有できるよう、個人ごとの支援内容を記録する。
治療の評価には口腔内所見に加えて、食べにくさや本人の困りごとも取り入れる。
研究の限界
- 年代によって対象者と調査方法が異なり得る。
- 施設入所者と地域生活者では依存度や全身状態も異なる。
- 抄録には全採用研究数が示されず、患者報告アウトカムも限られる。
- 原文抄録を確認。全文の方法・補足資料は未確認。
AIによる編集解説。個別の診断・治療の指示ではありません。