酸蝕したヒト象牙質に対するデュアルキュア型セルフアドヒーシブレジンセメントの接着
押さえるべきポイント
酸蝕は0.01 M塩酸(pH 2.0)に1日1回2分、14日連続で浸漬して作製し、全試料を37℃の人工唾液中で保存した。光照射は20秒、接着試験は24時間後だった。
健全象牙質で最も高い接着強さを示したのはRelyX U200、酸蝕象牙質で低下が最も小さかったのはSpeedCem Plusだった。ただし酸蝕群はいずれも測定下限に近い値だった。
健全基質では凝集破壊・混合破壊が主体だったのに対し、酸蝕基質ではほぼ界面剥離だった。著者らは酸蝕群の残存接着強さを、臨床的信頼性を認めるには低すぎると評価した。
研究を読み解く
原文抄録に基づく日本語要約。全文翻訳ではありません。
う蝕のない抜去ヒト大臼歯から得た象牙質60試料(各小群10試料)を用い、SpeedCem Plus、BisCem、RelyX U200の接着を健全・酸蝕基質で比較した。pH 2.0の塩酸処理を14日間行った酸蝕象牙質では、24時間後のせん断接着強さが3製品とも大きく低下し、測定下限に近づいた。健全象牙質での製品差よりも酸蝕基質の影響が大きく、酸蝕群の剥離はほぼ接着界面で生じた。
診療との接点を考える
編集上の考察。個別の治療指示ではありません。
編集考察:酸蝕象牙質への接着を考える際、セメントの銘柄だけでなく基質の状態を検討する必要性を示す実験である。具体的な基質処理法の優劣や患者への処置方法は、この比較からは決められない。
限界と注意点
- 編集考察:規定の酸処理で作製した試料の24時間後の試験であり、多様な臨床的酸蝕や長期の接着耐久性を直接検証していない。製品別の接着強さの数値や不確実性の範囲は抄録に示されていない。
AIによる執筆と別工程の原文照合。歯科医師未監修。初版:2026-09-16、更新:2026-09-16。照合日:2026-09-16
原文・出典
Bond Characteristics of Dual-Cure Self-Adhesive Resin Cements on Eroded Dentin.
Chisnoiu AM, Păstrav M, Kui A, Negucioiu M, Burlacu O, Mărginean I, Petean I, Cuc S, Sarosi C, Chisnoiu R.
European journal of dentistry
原著公開:(オンライン公開日)
出典確認:2026-09-16。診療分野:保存修復(仮分類)